ショッピングをしながら社会貢献--消費者の倫理観に訴えるサイトが間もなくオープン

Elinor Mills(CNET News.com)2005年08月08日 17時38分

 自分の社会的価値観に合った企業の商品を購入できる新しいオンラインショッピングサイトが、米国時間22日にオープンする予定だ。

 Alonovo.comで商品購入を検討する際に、自分にとって重要な社会的価値観や環境問題などの情報を入力すると、商品を提供する企業のその分野における貢献度が表示される。この貢献度は、 KLD Research & Analyticsから提供されるデータを利用して表示される。ユーザーはこれを利用して、各企業の状況を比較することができる。同サイトで対象となるテーマは、労使関係、動物愛護、公正取引、慈善寄付、クリーンエネルギーの利用、リサイクルなど。販売はAmazon.comのサイトを通して行われる。

 ラテン語でalonovoとは「持続可能な変化」という意味だ。同社は、取引1回につき5〜7.5%の手数料を得るが、そのうち20%は、商品の購入者が選んだ非営利組織に寄付される。対象となる組織には、赤十字、The Sierra Club、UNICEF、Global Exchangeなどが含まれる。

 Alonovo.comは、価格比較を売りにしてきた多くのショッピングサイトに挑戦状をつきつけている。同社の共同設立者のGeorge Polisnerも、消費者が価格を重視していることを認めている。しかし、様々な研究から、どのサイトでも同等程度の価格の商品が販売される場合、消費者は自分が尊重する価値観に近い企業の商品を購入することがわかっていると、同氏は述べている。

 このサイトの目的は「すでに存在する純粋な利益動機に対抗すること」と、Oracleで12年間働いたPolisnerは述べている。「説得力があって使いやすいサイトを作り、商品を他社に負けない程度の価格で提供すれば、このビジネスは成功するだろう」(Polisner)

 このようにインターネットユーザーの倫理感に訴えかけるようなサイトはAlonovo.comが初めてではない。サーチエンジンのrectifiを使って商品検索や、eBayでの商品落札、価格比較が行われるたびに、利益が慈善活動に寄付される。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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