SAPが提供するビジネスソフトウェアのコンポーネント内に、脆弱性が見つかった。これが悪用されると、企業ネットワークに保存された情報が流出してしまう可能性があると、セキュリティ研究家らが米国時間25日に警告を発した。
問題を発見した英国のセキュリティ対策企業Corsaireによると、この脆弱性は、SAP R/3アプリケーションのInternet Graphics Server(IGS)に存在し、ソフトウェアを実行するサーバ上のデータに部外者がアクセスすることを可能にしてしまうものだという。セキュリティ監視企業のSecuniaは、この問題を「やや重大」と分類している。U.K. National Infrastructure Security Co-ordination Centreは、勧告のなかで、この問題の危険度が「高い」と評価している。
SAPのR/3は、企業の人事管理システムや財務会計システムなどで利用されている。Corsaireによると、IGSで提供されるウェブサーバ機能のなかに、引き渡される情報の認証を行わない箇所があるという。これを悪用すると、IGSを実行するシステム上のデータに部外者がアクセスできてしまうと、Corsaireは述べた。Secuniaによると、バージョン6.40パッチ11以降のプログラムでは、この問題が修正されているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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