Hewlett-Packard(HP)は、先週大規模な人員削減を発表した際に研究開発への投資を維持するとしていたが、マサチューセッツ州ケンブリッジおよびカリフォルニア州パロアルトの研究施設で行われていた4つの研究プロジェクトを中止することを米国時間21日に明らかにした。
HPはまた、PCおよびオブジェクト指向プログラミング言語の権威であるAlan Kayが同社を去ることも認めた。
HPは20日に、大規模な組織再編計画と、社員の約10%にあたる1万4500人の解雇を発表したが、ただし欧州などの労働法により、辞任削減の完了には1年半の期間を要するだろうと述べていた。このときHPは、研究開発への投資は維持するとしていた。
しかし、研究活動に重点を置いた同社の研究開発部門は、再編計画の打撃を最初に受ける部門の1つになっており、部門全体の10%に相当する70人程度が解雇されている模様だ。
HP広報担当のDave Bermanは、研究部門における人員削減は他の部門の動きに合わせたものだと述べている。また、この人員削減は同社における研究の優先課題が変わったことを反映したものだという。たとえば、Cambridge Research Laboratoryで進んでいたヘルス関連技術の研究プロジェクトは中止になる。
このほかに削減の対象となっているのは、Consumer Applications and Systems Laboratory、高密度の携帯型ストレージの開発に取り組んでいたEmerging Technologies Laboratory、Kayが中心となって進められていたインターネット向けの新しいOSを研究するAdvanced Software Researchの3つ。この3つのプロジェクトに従事している開発者は、主としてパロアルトで研究を行っていた。
HPはまた、研究部門の予算にもメスを入れる。だが、Bermanは予算削減の規模については言及を控えた。
Bermanは、研究分野は引き続きHPにとって優先度が高いことを強調し、同社は昨年、35億ドルを研究開発に費やしたことに触れた。各研究所の費用はこの金額のわずかを占めるにすぎず、大部分を費やしているのは事業部だという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向 けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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