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米新興企業、個人ユーザー向けの「仮想金庫」データベースを発表

Michael Kanellos (CNET News.com)2005年07月21日 19時27分
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 カリフォルニア州パロアルト発--EverNoteは、ユーザーが失いたくないと思うデータの保存や検索に役立てることを狙いとした個人向けの多目的データベースを発表した。

 EverNoteのユーザーは、このデータベースに、PowerPointのスライド、タブレットPCで書いた手書きメモ、写真、パスワード、電子メール、ウェブページの断片など、さまざまな情報を保存できる。さらに、このシステムはユーザーの利用する携帯電話やPCなど、すべての機器と自動的にデータの同期を行う。そして、データの検索時には、データベースがその条件にあったすべての文書をファイルフォーマットの違いに関係なく見つけ出してくる。

 EverNoteのCEO、Stepan Pachikovが、携帯電話から「Gates」という言葉で検索をかけると、手書きメモや数枚の写真、電子メール、いくつかのウェブリンクが表示された。ユーザーはまた、保存された音声メッセージをデータベース上に保存できるが、ただしそれらを取り出すことはまだできない。

 「これはユーザーが覚えておきたいと思うすべてのものに対応できるデータベースだ」と、Pachikovはスタンフォード大学で開催された「AlwaysOn」カンファレンスで語った。「人間は写真のように鮮明な記憶力がほしがるものだ」(Pachikov)

 EverNoteは、「Your Data Anytime(いつでもデータを)」と呼ばれる分野のソフトウェアを開発する新興系企業の1つだ。同社を含むいくつかの企業では、ユーザーがどんなデバイスからでも自分の情報にアクセスできるようにする技術を売り込もうとしている。たとえば、Orb Networksでは個人が携帯電話を使って、外出先からでも自宅のコンピュータに保存された写真やビデオ、音楽にアクセスできるようにするアプリケーションを販売している。

 一部のベンチャーキャピタルは、これらの企業が成功するかどうかについて疑いのまなざしを向けている。これらの企業の多くは、顧客を集めるために、少なくとも自社製品のベーシック版を提供しなければならない。それにもかかわらず、このアイデアは注目を集めており、またこれらの企業の多くが資金調達に成功している。

 EverNoteは、競合他社の製品と異なり、保存したデータにリモートからアクセスすることはできない。このデータベースに保存された情報は、自動同期プロセスを通じて、すべてのデバイスに複製されるようになっている。このデータは個々のデバイスに合う形に変換されるため、たとえばファイルサイズが5Mバイトの画像でも、携帯電話上では53Kバイトのファイルとして保存される。

 ただし、EverNoteのデータベースは、ユーザーにとって最も価値のあるドキュメントだけを保存するように設計されている。そのため、ユーザーは本当に保存したいものだけをこのなかに入れておくことなる。Pachikovは、旧ソ連でスーパーコンピュータ関連の科学者として働いた後、1997年には自分の会社をSilicon Graphics(SGI)に売却したこともある人物で、EverNoteのデータベースに1061件のデータを保存していると説明した。

 いまのところ、約15万人の人々が同社のウェブサイトからこのアプリケーションをダウンロードしており、また同サイトではプレミアム版を購入することもできる。

 同社は今後、携帯通信事業者と提携し、この技術を売り込んでいきたいと考えているとPachikovは述べた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向 けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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