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フリーウェア「Sleipnir」で起業した理由と成功への青写真--フェンリルの柏木社長 - (page 2)

インタビュー:別井貴志(編集部)
構成・文:永井美智子(編集部)
2005年07月14日 18時12分
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--柏木さんご自身についても聞かせて下さい。ソフトウェアの開発を始めたのはいつ頃からですか。

 高校生の頃からです。実家はすごい田舎にあるのですが、家のまわりに何もなくてとにかく娯楽がありませんでした。そこで親のPCを使ってプログラミングを始めたのです。えーと、たしかNECのPC9801NXシリーズを使ったと思います。はじめはN88Basicで開発をしていました。

--Sleipnirのほかに画像編集ソフトの「PictBear」なども開発していますね。

 PictBearをつくったのは高校生の頃です。自分で作ったソフトを人が使って反応してくれるのがすごく楽しかったのを覚えています。もちろん批判もありましたが、それもより良いソフトウェアを作るための参考になりました。

--Sleipnirを開発したきっかけはどういったものでしたか。

 Sleipnirの開発を始めたのは大学生の頃です。今までの経験から、ユーティリティソフトを作ると使ってくれる人が多く反応もいいと感じていました。それなら、必ず誰でも使うブラウザを開発したらいいのではないかと考えたのです。

 また、ちょうどDonutなど新しいタブブラウザがいくつも出てきた時期でもありました。私自身、いくつものタブブラウザを使ってみたのですが、デザインや機能、操作性などの面で満足するものがありませんでした。そこで自分でも作ってみようと思い立ったのです。PictBearでプラグインによる拡張機能を採用して、その拡張性の高さが理解できていましたので、Sleipnirでも機能の拡張に力を入れました。

--Sleipnir2が目指すものとは何ですか。

 既存のブラウザはクロスプラットフォームを目指した、いわばどんな道でも走れる「万能車」です。これに対して、Sleipnir2はサーキットでならば最高速度が出せる「F1カー」です。Windowsに特化し、プラグインもダイナミック・リンク・ライブラリ(DLL)を利用することで、Windows環境であればどこにも最高のパフォーマンスを発揮できるブラウザを目指しています。

--SleipnirのオンラインヘルプをWikiで作るなど、ユーザーコミュニティと共に開発を進めていますね。この開発姿勢は今後も変わりませんか。

 ユーザーと一緒に作り上げていく感覚を大事にしたいと思っています。ユーザーと直接意見を交わしながらいろいろな機能を実装していくスタイルは変えたくないですね。

 ブラウザは非常にスイッチングコストが低いものです。しかし、人は自分と同じ価値観を持つものに対しては強い愛着を持って離れない。だからこそ、Sleipnirのポリシーを大切にしていきたいと考えています。

--フェンリルはSleipnirのほかに、PictBearなどいくつかのソフトがあります。これらの今後はどうなるのでしょう。

 もちろんSleipnir以外のソフトの開発も進めていきます。社名をSleipnirにしなかった理由はここにあります。ただし、当面はSleipnirを中心に開発を進めていきます。

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