Googleが「Video Viewer」を公開してからわずか1日後に、ノルウェー人のあるプログラマーが、このアプリケーションを改造し、Googleのサーバにおかれていないビデオクリップでも再生できるようにしてしまった。
Googleは米国時間27日、ウェブベースのビデオ検索サービスの一環として、このVideo Viewerを発表した。このサービスは、多数のサプライヤーから提供されたビデオをインデックス化したデータベースだ。
Googleは、オープンソースのVLCプレイヤーをベースに開発したVideo Viewerに制限をかけ、自社のサーバ上にあるビデオしか再生できないようにしている。
ところが28日、「DVD Jon」という名前で知られるJon Johansenが、この制限を解除するとコードを自らのウェブサイトで公開した。
Johansenは数年前、DVDのコピー防止機能を解除するソフトウェアを公開して、一躍有名になった。同氏はまた、Apple ComputerのiTunesが採用する暗号技術をリバースエンジニアリングしたことでも話題になったことがある。
Googleは29日に声明を出し、JohansenがVideo Viewerに手を加えたことを認めた。同社は、このコードはハッキングではなく、Googleのシステムに被害を与えるものでもない、と指摘している。
「GoogleのVideo Viewerに対する今回の修正によって、Google Videoで提供されるコンテンツの中身やセキュリティが影響を受けることはない」(Google)
Googleでは、Video ViewerとJohansenのソフトウェアを両方インストールしないように注意を呼びかけている。
「両方をインストールすると、コンピュータの脆弱性につながり、またGoogle Videoへのアクセスに影響がでる可能性がある」(Googleの声明)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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