三菱電機は5月26日、同社の開発した64ビットブロック暗号アルゴリズム「MISTY1」と、128ビットブロック暗号アルゴリズム「Camellia(カメリア)」が国際標準化機構(ISO)/国際電気標準会議(IEC)において、安全性と実用性に優れた暗号方式として評価され、国際標準規格に採用されたと発表した。
ISOでは従来は暗号アルゴリズムに関する標準化は行っていなかったが、世界的な要望を受けた形で2000年から暗号アルゴリズムの国際標準規格策定に着手していた。そして、今回MISTY1を含む4カ国6種の暗号アルゴリズムが標準規格として採択された。この中には、同社がNTTと共同で開発した暗号アルゴリズムであるCamelliaも含まれた。
特に、次世代標準となる128ビットブロック暗号では、Camelliaのほかは、AES(米国政府標準暗号)とSEED(韓国政府標準暗号)のみが選ばれており、同社では「世界の暗号アルゴリズムのデファクトスタンダードへ向けての大きな成果となった」としている。
ISOによる国際標準規格化により、MISTY1とCamelliaは日本(電子政府)、欧州(NESSIE)、世界(ISO)の3つの主要な暗号評価・標準化プロジェクトすべてに採用されたことになる。
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