Yahooは米国時間27日、パーソナルサーチ機能を投入した。これは、ユーザーごとにカスタマイズしたサービスを提供しようとする同社の新しい試みで、ライバルのGoogleがリリースした同様のツールに対抗するものだ。
この「My Web」のベータ版は現在Yahooのウェブサイトで公開されている。My Webには、昨年10月にデビューした同社の検索履歴機能で初めて採用された技術が使われているという。
Yahooによると、このパーソナルサーチ機能には、ユーザーが行った検索やその結果を保存し、自分の判断でそれを他人とも共有できるようにするとの狙いがあるという。この検索機能はYahooのブラウザ用ツールバーにも組み込まれることになっている。
Yahooは、この検索ツールが電子メールやインスタントメッセージ、各種のパーソナル・ネットワーク・アプリケーションと統合できる点を大きなメリットとして売り込んでいる。
「My Webは、検索、パーソナル検索、コミュニティの統合を目指すわれわれのビジョンの次の一歩にあたるものだ。われわれは、ウェブのメリットと、ユーザーにとって最も重要なものとを組み合わせた、使いやすいパーソナルウェブ検索機能を提供していく」と、Yahoo SearchのQi Lu(エンジニアリング担当バイスプレジデント)は声明のなかで述べている。
My Webは、Googleが「My Search History」と呼ばれるパーソナルサーチ機能を発表してから1週間も経たないうちに発表された。Yahooがパーソナル検索ツールを開発していたことは以前から一般に知られていたが、Googleが同ツールをリリースしたことで検索各社がこうしたサービスの導入を急ぐことになった可能性もある。
Yahooは、My Webについて、ユーザーが検索/アクセスしたすべてのウェブページを、その種類にかかわらず保存/コメント付け/共有できるようにする「検索記憶装置」になると断言している。また、Yahooツールバーのアップデート版を使えば、ボタンをクリックするだけで、どのようなウェブページでもパーソナルサーチのアーカイブに登録できるようになる。Googleのパーソナルサーチ機能は、まだ同社のブラウザツールバーに統合されていない。
My Webにはほかにも、検索結果を自動的に保存するツール、特定の時間の表示状態でウェブページを保存する機能、MicrosoftのInternet Explorerブラウザからブックマークを読み込む機能などがある。さらに、My Webではユーザーが保存したページへのコメント付加や保存したお気に入りのページの詳細を記したウェブサイトの構築、RSSフィードを使った共有ページの公開なども可能になる。
またYahooは、My Web用のAPIを公開し、社外のソフトウェア開発者がMy Web用の新しいツールを開発できるようにした。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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