Trend Microは、スパイウェア対策製品のラインアップを刷新したほか、コンピュータ保護アプリケーションの新バージョンや悪質なソフトウェアからコンピュータを守るためのツール類をパッケージした新製品も発表した。
また、Trend Microはこの新製品発表に合わせ、スパイウェアが企業内ネットワークで広まっているという最新の調査結果も公表した。IT専門家500人を対象にTrend Microが最近実施したこの調査によると、過去3カ月間に社内ネットワーク上で見つかったスパイウェアの数が増えていると答えた回答者は、全体の93パーセントに上ったという。
また、Trend Microが調査した企業の87パーセントが、スパイウェアの侵入を許す以前からすでにその脅威に感じていることも判明した。
Trend Microは米国時間11日、スパイウェア対策ソフトウェア「OfficeScan」のアップデート版を発表した。OfficeScanは、デスクトップやノートPC、ネットワークサーバを有害なアプリケーションから保護するよう考えられた製品だ。OfficeScanバージョン7.0は、スパイウェア、アドウェア、遠隔アクセス攻撃、パスワード解析アプリケーションに対する防御技術の向上を特徴としている。また、同ソフトウェアは現在、大手ネットワーク企業Cisco Systemsが提供するセキュリティツールとの統合も可能になっている。
「スパイウェア対策においても、ウイルス対策と同等の防御策を提供したい。つまり、ネットワークレベルでの複数層にわたる防御だ」とTrend MicroのJack Marsal(シニアプロダクトマーケティングマネージャー)は語る。「ゲートウェイとデスクトップでスパイウェアを防ぐことで、自社のシステムをあらゆるレベルで保護するための能力が高まる」(Marsal)
OfficeScanの価格はバージョンごとに異なり、デスクトップおよびノートPC向けは1シート35ドル、サーバ用は1シート26.40ドルで販売される。また、同社では、ネットワークセキュリティ管理の向上を約束するバージョンも1シート40ドルで販売している。さらに、同社は、全製品をひとつのパッケージ化したOfficeScan Anti-Spywareも1シート50.80ドルで販売する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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