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ローマ法王死去--布教活動へのIT導入にも足跡を残す

CNET News.com Staff2005年04月04日 11時55分
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 ローマ法王ヨハネ・パウロ2世(Pope John Paul II)は、安楽死からAIDSに至るまで、さまざまな社会問題に影響を与えただけでなく、コンピュータ技術をローマカトリック教会に取り入れた最初の法王としても人々の記憶に残るだろう。

 法王は太平洋時間の4月2日午前11時37分に死去した。84歳だった。法王の健康状態はここ2カ月間で悪化し、3月31日には心臓機能が低下して危篤状態に陥っていた。

 法王の死去を受け、多くのメディアが、法王の社会的/倫理的問題での功績を報じている。法王はバチカン市国に情報化時代をもたらす上でも重要な役割を果たした。

 バチカン市国は2004年にVerizonと契約を交わし、加入者の携帯電話にローマ法王からのメッセージを毎日配信するサービスを開始した。教会の関係者によると、バチカン市国は歴史的に新しい通信メディアの採用に熱心であるという。携帯電話を介したサービスも、若い信者にリーチする有用な方法と考えていると同関係者は述べた。「教会の関係者は、法王の思いを人々に伝える方法を常に探している」と米国カトリック中央協議会のシスターMary Ann Walshは述べた。

 また、バチカン市国は信仰や世界平和に関する法王からのメッセージを伝えるためのページを立ち上げた。2002年に行われた第36回World Communications Dayで法王は次のように述べている。「現存する、礼拝式かつ礼典形式の本物の教会だけから与えられる神についての深い経験を、インターネットで体験することは決してできない。しかし、インターネットならではの支援や補助をしたり、コミュニティの中でのキリストとの遭遇のための準備と遭遇から始まる信仰の旅において、新たな信者を支援したりすることは可能だ」

 バチカン市国はまた、法王のリーダーシップの下で、学術活動で知られるセビリアのイシドールをコンピュータユーザー、コンピュータ技術者、インターネットの守護神とするという計画も推し進めた。

 2001年には、盛大なファンファーレをとともにワシントンD.C.のPope John Paul II Cultural Centerが公開された。ここには、インタラクティブギャラリーのコーナーが5つあり、人々は、自分のメッセージを記録した動画や音声などを残すことができる。

 ここ数週間、ローマ法王の健康状態を心配する声がウェブ上でも非常に多く見受けられた。4月1日にはバチカン市国公式ウェブサイトへのアクセスが急増し、同サイトは閲覧できない状態になっていた。だがAmerican Catholicsのサイトでは、フランシスコ教会のオンラインサイトSt. Anthony Shrineから祈りをささげることができた。Your Catholic Voiceでは、信者に祈りのチェーンメールを回すよう勧めていた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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