ディスクのデータ復旧サービスなどを手がけるアドバンスデザインは4月18日、Windowsパソコンのデータを完全消去するアプリケーション「Data Sweeper Web版」をウェブサイト経由で出荷する。価格は1回600円。初年度売上目標は5000万円。
Data Sweeper Web版の特徴は、ウェブサイトからのダウンロード販売という方式を採用した点である。ユーザーは、データ消去プログラム本体をダウンロードするとともに、オンラインでライセンスキーファイルを購入する。ライセンスの範囲は1回の消去行為に限って有効である。
ダウンロードしたインストールパッケージ「DSInstaller.exe」をダブルクリックすると、ディスクへのインストールが始まる。インストールの際に、購入したライセンスキーファイルが必要になる。インストールが終わってパソコンを再起動すると、データ消去プログラムが起動する。
データ消去プログラムは、キャラクタベースのメニューをカーソルで選んで実行する形式である。メッセージは日本語で表示するため分かりやすい。メニューから消去対象となるディスクやデータ消去のための上書きデータの種類を指定する。データの消去が終わると、データを消去した旨の情報をディスクに書き込んで終了する。データ消去済みのパソコンを起動すると、ライセンスキーの情報やデータ消去日時などを画面に表示する。
アドバンスデザイン 社長の本田正氏 |
データを消去する方法は、以下の11種類の方式から選べる。同社社長の本田正氏は「いずれの形式を選んでも、データ復旧サービスではデータの復旧ができなくなる」という。(1)ゼロで埋める、(2)乱数値で埋める、(3)乱数値で埋めた後でゼロで埋める、(4)米国国家安全保障局方式で3回埋める、(5)米国国防省方式で3回埋める、(6)米国陸軍方式で埋める、(7)米国海軍方式で埋める、(8)米国空軍方式で埋める、(9)北大西洋条約機構方式で埋める、(10)米国コンピュータセキュリティセンター方式で埋める、(11)Gutmann方式で35回埋める。
データ消去プログラム自体はIBM PC AT互換機であれば動作するが、インストールパッケージであるDSInstaller.exeは、Windows95以降で動作する。インストールには10Mバイト以上のディスクの空き容量が必要である。ダウンロードは4月18日以降、同社のホームページから可能になる。
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