日商エレクトロニクスとシステムニーズは3月25日、JR東日本のSuicaやJR西日本のICOCA、ビットワレットのEdyカードなどの非接触IC搭載カードを本人認証装置として利用できるパソコンセキュリティ製品「WinSafe VETM v.4.0 for FeliCa/Edy」を発表した。同日より販売を開始する。
WinSafeはシステムニーズが開発した本人認証ソリューション。WinSafeシリーズの出荷累計は2004年12月末現在で211万本にのぼるという。
WinSafe VETM v.4.0 for FeliCa/Edyは、ソニーの非接触IC技術「FeliCa」を搭載したカードをFeliCaリーダーライター「パソリ」に置くことで、アクセス制御やデータファイルの暗号化および復号化ができるというもの。FeliCaが持つ固有IDを認証に利用するもので、既存のSuicaなどが利用できる。NTTドコモのFeliCa搭載端末も利用可能だ。
セキュリティアプリケーションにセキュリティレベルを設定するだけで本人認証の精度を自由選択する機能を備え、プログラムの置き換えやパスワードを盗み取るフィッシャーへの対策を標準搭載している。今後は外部メディアへのデータ出力制限、複数のパスワードを1回の本人認証だけで利用するシングルサインオン機能などをオプションとして追加していく。
新たに開発したWinSafe VETMエンジンを搭載し、4月以降に提供されるマルチデバイスオプションを利用することで本人認証装置を複数組み合わせる多要素認証が可能になる。ICを搭載したUSBトークンを認証に利用する「WinSafe VETM v.4.0 for e-gate」を同日より販売するほか、今後は接触型のICカードや指紋認証にも対応していくとしている。
いずれの製品もシステムニーズが開発したもので、日商エレクトロニクスが販売を担当する。日商エレクトロニクスは販売代理店を通じて量販店等に販売するほか、システムソリューションとしても提供していく。
販売価格は、WinSafe VETM v.4.0 for FeliCa/Edyにパソリを付属したものが1万7850円、WinSafe VETM v.4.0 for e-gateにUSBトークン「e-gate」を付属したものが1万7640円となる。初年度の販売は6万ライセンスを予定している。
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