携帯電話向けアプリケーションの企画・開発を行うjig.jpは、携帯電話で長時間の動画を配信できるサービス「jigムービー」を開始する。まず3月24日より、映画会社やアニメ会社などを主な対象として、jigムービー向けにコンテンツをエンコードするサービス「jigムービーエンコードサービス」を提供する。
jigムービーは動画コンテンツをストリーミングで配信するため、コンテンツの時間やファイルサイズが無制限になる点が特徴だ。これまで携帯電話で動画を再生するものとしてはNTTドコモのiモーションやKDDIのEZチャンネルがあるが、コンテンツをダウンロードするため、ファイルサイズに制限があった。ドコモは動画ストリーミングサービスのM-stage Vライブを提供しているが、テレビ電話を利用するため利用時間に応じて通信料がかかっていた。jigムービーの場合はパケット定額制を利用することができる。
jigムービーでは携帯電話向けに動画や音声を最適化するため、「jigムービー形式」という独自フォーマットを採用した。配信動画のビットレートは最高84kbps、配信音声のビットレートは最高16kbps、フレームレートは最高4fps。動画の画像サイズは最大240×240ドット。
動画の再生は専用アプリの「jigムービープレイヤー」を使って行う。jigムービープレイヤーは無料で配布する。動画コンテンツを配信したい企業は、自社のホームページからスキンをカスタマイズしたjigムービープレイヤーを配布することも可能という。
jigムービーの対応機種はNTTドコモのFOMA 901i/900i/700iシリーズ。動画配信中は常に端末が通信を行うため、パケット定額制の利用を推奨している。
24日より開始するjigムービーエンコードサービスは、既存の動画ファイルをjigムービー形式に変換するサービス。MPEG、DVD-Videoのほか、Windows Media Player、RealPlayer、QuickTimeで再生可能な形式であればエンコードが可能という。エンコード料金は1時間当たり10万円となっている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」