沖電気工業(篠塚勝正社長)は、携帯電話を利用したASPサービス「UBIOS」シリーズの第二弾として、モーニングコール支援サービス「UBIOS-W(Wake-up)」を3月16日に発表した。派遣スタッフの遅刻防止対策向けに4月1日から提供開始する。月額標準利用料は525円/人。05年度に30社、約1万人への販売を目指す。
派遣会社では、添乗員(ツアーコンダクター)などの遅刻が顧客にも影響するため、派遣元のマネージャーが個別に起床確認を行っており、大きな業務負担となっている。一部の企業では外部に委託して音声によるモーニングコールサービスを導入しているが、利用料金が高いことから、導入しやすいサービスが求められていた。
同社は今回、こうした実状に対応し、派遣元企業の起床管理作業の軽減を実現するため、携帯電話のWeb機能を活用したモーニングコール支援ASPサービスを開発した。NTTドコモの「FOMA」と「mova」、KDDIの「au」、ボーダフォンの「Vodafone」など、Webアクセス可能な携帯電話に対応しており、派遣スタッフの携帯電話をそのまま利用することができる。
マネージャーは、派遣スタッフの起床予定時刻や当日の起床状況をパソコン画面で閲覧できるほか、パソコンやインターネット環境が無いマネージャーには、これらの情報を携帯電話へのメールで通知することも可能。
派遣スタッフは、携帯電話のWeb画面から事前に起床予定時刻を設定し、当日は起床したことを入力する。設定および入力時にはマネージャーからのメッセージを表示するため、簡単な連絡ツールとしても活用できる。さらに、派遣元のマネージャーへは当日の予定時刻に起床していないスタッフの情報が通知されるため、起床していない派遣スタッフだけに連絡することが可能。
今後、人材派遣会社、ツアー会社、バス会社、運送会社、鉄道会社などの企業や、ツアーコンダクター、キャビンアテンダント、看護士、警備員、工場で働く人など不規則な勤務体系を管理する企業などを対象に、同サービスを展開していく計画。
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