電子情報技術産業協会(JEITA、安藤国威会長)は3月8日、2004年情報端末関連機器の世界・日本市場規模および07年までの需要予測を発表した。2004年国内市場におけるCRTの市場規模は48万1000台(前年比56%減)、液晶はCRTからの置き換え需要によって86万台(同6%増)となった。
プリンタの市場規模については、ドットマトリックスが16万台(同4%減)、インクジェットが639万2000円(同1%減)と減少傾向。一方、ページプリンタは106万7000台(同3%増)、ページ複合機は42万6000台(同16%増)と順調な伸びを示した。
固定磁気ディスク装置(HDD)は、2.5インチ(1.8インチ、1インチ含む)が1018万台(同20%増)、3.5インチが1737万台(同15%増)で増加しており、HDDの全出荷台数のうち3.5インチが63%を占め、2.5型はノートパソコン需要により37%となった。ネットワークストレージは、02年、03年と前年割れが続いたが、04年は公文書のデータ化が奏功して59800テラバイト(同64%増)の大幅な回復となった。
光ディスク装置全体は、1875万台(同9%減)と減少しているが、追記書き換え型DVD装置は大幅に増加して920万台(同55%増)に達し、04年はCD-R/RW装置とのシェアを逆転した。
イメージスキャナ市場は、業務用は堅調に推移したものの、コンシューマ向けのスキャナはマルチファンクションプリンタにシェアを奪われ66万7000台(同17%減)となった。
OCR関連市場は、文書OCR「ソフトウェアタイプ」の急速な伸びにより27万8000台(同39%増)となった。
07年の国内市場規模予測(プリンタは08年まで)については、CRTが3000台(04年比99.4%減)で1万台を大きく下回ると予想。液晶は581万6000台(同1%減)を予想している。
プリンタは、市場全体を735万9000台(同9%減)と予想し、そのうちページ複合機は、オフィスのカラー化とカラー複写機の低価格化がさらに進むことで需要が喚起され56万7000台(同33%増)を見込む。
HDDは、大容量HDDを搭載したHDDレコーダーなどの新規市場が急速に伸びて3389万台(同23%増)に。ネットワークストレージは、大容量データ保存手法として、電子カルテや医療画像などの需要が広がるなど、出荷容量が年平均成長率75%で拡大し33万9500テラバイト(同468%増)を予想している。
光ディスク装置は、市場全体予想2014万台(同7%増)のうち、民生用DVDレコーダーとの相乗効果によって追記書き換え型DVD装置が同61%増加し、1480万台と予想する。
イメージスキャナは、複合プリンタにシェアを奪われるため40万台(同40%減)に減少する。OCRは、53万3000台(同92%増)となる見通し。
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