オーケイウェブとウィザーズが提携、不良投稿を学習する投稿監視システム

 オーケイウェブ(兼元謙任社長)とウィザーズ(ロメロ・ティモシー・リー社長)は3月7日、次世代ドキュメント分類システムにおいて提携したと発表した。

 この数年、掲示板やブログなどインターネットを利用したコミュニケーションサイトが急増してきた結果、公序良俗を著しく乱す内容の投稿も増加し、コミュニティサイトの運営者が人海戦術による不良投稿排除を実施するなど、コスト面、モラル面、品質面での課題が浮き彫りとなっている。

 オーケイウェブでは、同社の目標である「QAサイト世界一」を実現させる1つのソリューションとして、今回、ウィザーズの「Sigmund Decision Agent」による投稿監視システムを導入することにした。

 「Sigmund Decision Agent」は、パターンマッチングによるドキュメント分類システム。従来の「キーワード」や「送信者ID」などによるフィルタリング手法とは異なり、「人間が不良投稿」と判断したサンプルを学習することで、その文章全体の特徴をパターン化したものを「人間の判断基準」として認識する。新規に受け取った投稿をこれと比較し、「不正投稿」と判断した場合、フラグを立てて管理者に通知する。

 オーケイウェブではこの仕組みによって、同社が運営するコミュニティサイトに投稿されてくるメッセージの内容を正確・迅速に監視し、サイトの健全化と活性化を図るとともに、現状のコストを半分以下に抑制したい考え。さらに、この仕組みを、すでに外販しているQA/FAQサイト構築製品・サービスの機能拡張として位置づけて販売していく予定で、収益面でのメリットも見込んでいる。

 ウィザーズでは今後、オーケイウェブの製品・サービスのエンジンとして必要な機能を優先し、「Sigmund Decision Agent」を開発・提供していく方針。

オーケイウェブ
ウィザーズ

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