ウイルス対策の専門家らは米国時間23日、 ヒルトンホテルグループの令嬢Paris Hiltonのセクシー画像が見られると書かれた電子メールワームが感染を広げていると警告した。
Sophosの発表によると、このマスメール型ワーム「Sober.K」は、現在出回っているウイルスの中で3番目に多く見かけられるものだという。また、これは過去24時間に見つかった全ウイルスの10%を占めるという。
「これはSoberワームの最新亜種で、電子メールの添付ファイルを不用意に開くユーザーを窮地に陥れる可能性がある」と、SophosのシニアテクノロジーコンサルタントGraham Cluleyは述べている。
Cluleyは、「ウイルスのまん延についてはこれまで何度も報道されているのだから、見知らぬ相手からの電子メールの添付ファイルはクリックしないように、ユーザーはもっと注意深くなっていてもいいはずだ。しかし、いまだにそうでない人々がいる」と続け、さらに「すべてのユーザーが安全なコンピュータ使用のためのガイドラインに従うよう心がけるべきである。また、PCに最新のウイルス定義ファイルが自動的にアップデートされているようにしなければならない」と述べた。
この新しいSober亜種では、メッセージがドイツ語や英語で書かれている。またメールには、「Paris Hilton, pure!」「Paris Hilton SexVideos」といったさまざまな件名が付けられている。
Sophosによると、最も感染が広がっているのは、2004年に現れた「Zafi.D」ウイルスで、過去24時間に報告された全ウイルスの27.6%を同ウイルスが占めるという。2位は「Harry Potter Netsky.P」ワームであり、同22.4%という結果だった。
Hiltonは、インターネット現象ともなったホームビデオへの登場以後、一躍時の人となった。Sober.Kが発見された日には、Paris Hiltonの携帯端末に登録されていた情報が、インターネットで公開される事件が起きたとの報道もあった。
また、同様の手口を使うより危険性の高い「Ahker.C」ワームも、今週発見された。このワームは、ウイルス対策ソフトウェアやファイアウォールの設定を無効にして、いくつかのウェブサイトへのアクセスをブロックする。こちらは、電子メールの件名が「Paris Hilton...download it!」となっており、ウイルスの入った「ParisXXX.zip」というファイルが添付されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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