スキー場のゲレンデでこれらのツールを使うときに便利だったのはiPodのソックスだ。iPodシリーズ向けのサイズで作られているが、デジタルカメラやケータイなどの似たようなサイズのツールなら問題なく収納できる。表面に付いた水滴を吸ってくれるし、(効果のほどはわからないが)むき出しよりも保温してくれそうだ。
デジタル製品に触れるのはインドアであることが圧倒的に多い。そのため、普段どれだけ扱いに慣れていても、フィールドで使うことで新しいアイデアや気付きがもたらされるかもしれない。もちろん、そんなことを考える余裕があるくらいにスキーやスノーボードが上達したら、という話だが。
学生のスキー旅行は、スキーももちろん楽しいが部屋に帰ってきてからもまた楽しいものだ。夜中まで話し込んだりゲームをしたり。そんな定番の部屋の様子の中で、目から鱗が落ちるようなアイデアを教えてもらった。「スキー場で定番の曲のプレイリストを作ってきたからその音楽を聴こう」と言い出すのだ。iPodは持っているが外部スピーカーなどはない。どうやってみんなで聴くのかと尋ねてみたところ、なにやらごそごそと用意をし始めた。
用意したのは旅館にありがちな日本茶の茶碗。ここにイヤホンを入れて再生ボタンを押す。すると、大迫力とは言えないがみんなに聞こえるくらいに再生されている曲が聞こえてきたではないか。定番の音楽なので足りない音量は歌って足せばいいとして、外部スピーカーがなくても音楽をみんなで楽しむことができた。
原理は普通のスピーカーとほぼ同じで、イヤホンがドライバの機能を果たし、茶碗で音が響く。そこで思いついたアイデアは、DJミキサーなしで実現するノンストップリミックスだ。別のiPodで次の曲を用意して同じ茶碗にイヤホンを垂らす。そして前の曲を再生しているiPodの曲が終わる頃にボリュームを絞りながら、次の曲がスタンバイされているiPodの再生ボタンを押す。これで音が途切れることなくミックスをすることができる。皆がそれぞれのミュージックプレイヤーを持ち寄って音楽を楽しみ、次の日の朝に支障が出るくらいに盛り上がってしまった。
もし今度の週末スキーへ行くと言う方向けにもう少し補足すると、耳栓のようなフードがついているようなインナーイヤータイプのヘッドホンではいまひとつ音量を稼ぐことができなかった。また、普通のガラスのコップで試してみたが、やはり音量が小さい。外に向かって口が開いている日本茶用の茶碗で試してみてください。盛り上がっても、くれぐれも次の日にケガをしないように。
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