IBMのGlobal Services部門は今月、新たにメニュー方式でのサービスを開始した。これにより、企業はPC関連のハードウェア、サービス、もしくはその両方に対して月額料金を支払うことになる。
IBMなどの各社は、これまでにもPCを対象とした月額料金プランを提供してきたが、同社によると新プランはこれまでのものと比べ、より柔軟な料金体系になっているという。顧客はアラカルト式にハードウェアとサービスを選択でき、フルコースのディナーを強いられることはないと、IBM Global ServicesのDale Moeglingは説明している。
「50ユーザーから50万ユーザーまで、あらゆる規模の顧客に対応したかった」(Moegling)
オンデマンド戦略の一環として、さまざまなコンピュータサービスを提供しようとするIBMは、新サービスの提供にあたり、情報技術およびビジネスに携わる750人の幹部に調査を行った。それによると、大企業の55%は自社でPCを所有する代わりに、ITサービス契約の一部としてPCの料金を払うことを検討、またはすでに契約中であることがわかったという。
Knowledge Systems & Researchが実施したこの調査では、ほかにも、PCを社内で管理している大企業の38%が、管理作業をITサービスプロバイダに任せることを検討していることがわかった。
新プログラムでは、IBMは顧客が要求するPCメーカーからハードウェアを購入し、基本的にそのハードウェアをリースすることになる。顧客は、PC1台あたりの月額料金を支払うメニューからサービスを選択でき、希望するサービスを付け足すこともできるという。
ハードウェアの提供に加え、IBMはカスタムソフトウェアの保守などのサービスも提供する予定だ。この他、提供予定のサービスとしては、アプリケーションの実装や更新、データのバックアップと回復、古いシステムから新しいシステムへのデータ移行、アンチウイルスやファイアウォールなどのセキュリティサービスがあり、レポーティングやPCの診断のほか、ヘルプデスクサービスも代行するという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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