ウイルス対策ソフトなどを販売するソフォスは2月下旬、マイクロソフトのメール・サーバー「Microsoft Exchange Server」上で動作するウイルス対策ソフトの新版「Sophos PureMessage for Windows/Exchange」を出荷する。新版ではウイルス対策機能に加えてスパム対策機能を追加した。
メールがスパムであると判別する方法は、主に3つ。1つは、送信元アドレスを利用した判断で、既知のスパム送信者のデータベースやブラックリストを参照する。残りの2つはメールの中身を判別する。そのうちの1つは、単語の頻出頻度を基にした確率統計上の単純なアルゴリズムを利用するベイジアン・フィルタである。もう1つは、単語と単語の距離などスパムらしさを判断するノウハウを人間がルールとして定義したルール・ベースのフィルタである。以上の3つの方法を組み合わせてスパムであると判別する。
同時に、従来からあるクライアント機向けのウイルス対策ソフト「Sophos Anti-Virus」のパッケージに、ソフト配布/インベントリ管理ソフト「Sophos Enterprise Console」を追加する。管理対象となるクライアント機は、Sophos Anti-Virusを導入したWindowsクライアント機とMacintoshクライアント機である。Sophos Anti-Virusの機能には変化はない。
Sophos Enterprise Consoleは、ウイルス対策ソフトやウイルス・パターン・ファイルのバージョンなどエンドユーザーが使うクライアント機の情報を一元管理し、必要であればデータを配布して自動更新する。クライアント機のパーソナル・ファイアウォール機能と連動し、ウイルスに感染したパソコンのネットワーク接続を遮断する機能なども備える。
価格はユーザー数に依存し、以下の通り。ウイルス/スパム対策ゲートウェイのSophos PureMessage for Windows/Exchangeの価格は、100ユーザー時で1ユーザー当たり年間2320円。Sophos Enterprise Consoleを含んだクライアント向けウイルス対策のSophos Anti-Virusの価格は、100ユーザー時で1ユーザー当たり年間3960円。
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