NTT東日本および西日本は、ICカード公衆電話を順次廃止し、磁気カード公衆電話に一本化することを発表した。
現在、公衆電話は磁気カードを利用するタイプとICカードを利用するタイプの2種類が混在している。近年、携帯電話の普及によって公衆電話の利用率が大幅に減少している。また、互換性のない2種類のサービスが混在することによってユーザーの利便性を損なっていることなどを理由に、公衆電話サービス維持に向けたコスト削減の観点から特に利用の少ないICカード公衆電話を廃止することを決定した。
ICカード公衆電話の廃止に伴い、ICカード公衆電話固有の簡易インターネット接続機能や、ICカードメモリ通信機能の提供、Lモードカードによるサービスも終了となる。国際電話に関しては、利用率の高い場所には対応する磁気カード公衆電話を設置する予定だ。
ICテレホンカードの販売は継続されるが、順次縮小の予定。すでに販売済みのICテレホンカードに関しては、1月20日より未使用・使用中にかかわらず磁気テレホンカードと交換される。交換は郵送による申し込みで行われ、有効期限内のものは無償で交換し、有効期限が切れているものは1枚あたり105円の手数料が必要になる。
ICカード公衆電話への移行を促進した要因である偽変造テレホンカードへの対策については、偽変造テレホンカードの検出能力を技術的に高めた磁気カード公衆電話機の導入が効果をあげているとしており、現在では深刻な被害にはつながらないとの見通しを示している。
電話機の交換については、NTT東日本では2月下旬から複数台が設置されている場所での交換を実施し、1台のみ設置されている場所での交換は4月下旬以降開始される予定。NTT西日本では、4月下旬からの取り替えを予定している。交換終了は2006年3月31日を予定しており、この移行作業と同時に利用率の低い公衆電話は撤去する場合があるという。
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