2月2日よりWILLCOMブランドで新たに船出するDDIポケットは、同日より体感1Mbpsの高速通信をセールスポイントとしたサービスを開始する。この中で目玉となるサービスは、最大8つの通信チャネルを利用し、256kbpsでの通信が可能な「AIR-EDGE[PRO]」が新たにメニューに追加されること。ここに通信プロトコルや画像サイズの最適化などソフトウェアによって、体感速度を500%向上させる「MEGA PLUS」を加えることによって、最大1Mbps以上に体感できるサービスを提供するというのが同社の売り文句だ。
新たに社長に就任した八剱洋一郎氏は、「多数の小型の基地局(現在、日本全国で約16万局)がある事業者は世界でも類を見ないサービスであり、IPバックボーンの拡充と小型基地局ならではの基地のさらなる充実などによって、モバイルの常識を覆すサービスを提供していく」と、新サービスの展望について語った。
AIR-EDGE[PRO]用の新端末「AX510N」と、セットアップツールや「MEGA PLUS」の専用クライアントソフトが内蔵されたUSBメモリ |
新サービスの料金は、AIR-EDGE[PRO]で定額制となる「つなぎ放題[PRO]」が月額1万2915円、「ネット25」が月額7245円でサービスインする。32kbpsないし128kbpsの通信が可能な従来のサービスの料金には変化はないが、MEGA PLUSのサービスがつなぎ放題のプランでは1050円、ネット25では525円で新たにオプションとして用意される。
従来機種を利用しているユーザーでも、ホームページよりMEGA PLUSをダウンロードして利用することで、体感速度が大幅に上昇するという。2月2日以降に発売される機種には、MEGA PLUSがインストールされたUSBメモリが付属。また、2005年7月末までMEGA PLUSのサービスは、お試し期間として無料で提供される。
なお、発表会において八剱氏は、「PHSは安定かつ高速なデータ通信サービスの手段としてユーザーに認知されている」と、PHSの利点を訴求。簡易型携帯というイメージの払拭が最大の課題としながらも、「サービスを一度使ってもらえば、その認識は変わると確信している」と新サービスへの自信を見せた。
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