NTTデータは1月14日、緊急時指揮支援システム「NoKeos」のマルチプラットフォーム化などを中心に、ベルギーのFPC Ivと共同開発を開始したと発表した。
現在販売中の緊急時指揮支援システム「NoKeos」は、想定される緊急事態に則した判断基準や対応などをシナリオ化し効率的にデータベースへ蓄積、状況変化に応じて対話型の入力方式により最適なシナリオを選択するなど、実際の緊急時や訓練時に必要な仕組みを一括して提供するもの。迅速な意思決定を行うために、シナリオに基づいた指示内容をわかりやすく表示したり、意思決定の結果を適切なタイミングで適切な人に情報伝達することも可能だ。地震、風水害、火山災害、津波などの自然災害だけでなく、原子力事故災害、大規模停電、化学テロ、感染症、BSEなどさまざまなインシデントに対応できるという。
今回の共同開発は、既存の「NoKeos」をベースにしたマルチプラットフォーム化、フレキシビリティとユーザビリティの向上を目指すというもの。これにより、マルチOS・マルチプロトコルによる柔軟な対応、クライアント端末やネットワークインフラに依存しないシステム構築などが可能になるという。次期バージョンの製品は、2005年度下半期より日本国内で販売が開始される予定だ。
両社は2005年9月までをめどとし、2005年12月より世界各国での販売を開始する。「NoKeos」はベルギー連邦政府においてEU内への展開も視野に入れたパイロットプロジェクトが開始されており、EUや米国における販売活動をFPC Ivが実施。この世界各国で集積されるノウハウを基に、日本国内においてNTTデータが販売活動を行っていく予定だ。NTTデータは、NoKeosのシステム導入について、今後3年で50システムの販売を目指すという。
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