ゲームの「Tetris」を装いながら、ネットワーク経由で広まるワームが登場し、すでに少数のPCがこれに感染していると、ウイルス対策企業のSophosが米国時間12日に警告を発した。
Cellery.Aというこのワームは、Tetrisをおとりにつかって被害者をおびき寄せる。そしてPCユーザーがこのロシア生まれのゲームをプレイしている間に、同ワームはMicrosoft Windowsを利用する企業ネットワークに接続されたハードディスクや他の周辺機器に感染を試みると、Sophosは勧告のなかで説明している。
「オフィス内でゲームをすることが許されているような企業では、社員がこれを単にだれかがインストールした新しいゲームだと勘違いするおそれがある」 とSophosのシニア・テクノロジーコンサルタント、 Graham Cluleyは声明の中で述べている。
ゲームをダシに使って感染拡大を試みるワームはそう多くはない。過去の例では、シューティングゲームやココナツ投げゲームを装ったワームが登場したことがあり、また4年以上前にはやはりTetrisを利用した別のワームがチャット経由で広まったこともあった。
今回Sophosが出した勧告のなかには、この別のTetrisワームについての言及はなく、今回見つかったものと関連するかどうかも明らかでない。
Sophosでは、Cellery.Aを検知するための最新のウイルス定義ファイルをすでに公開している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス