Apple Computerが米国時間11日に独自のオフィスソフトウェアを発表したことを受け、MicrosoftはMac市場へ製品提供継続を改めて表明し、Mac版Officeの販売が増加していることを明らかにした。
Microsoftによると、同社のMac版Office 2004の販売数は、発売後3ヶ月で前バージョンの発売後半年間の販売数を上回ったという。
このニュースと前後して、Appleの最高経営責任者(CEO)Steve JobsはiWorkを発表。これは、プレゼンテーションソフトKeynoteの改良版と新しいワープロソフトPagesを組み合わせたものだ。
「Mac版Officeの開発を中止する計画は無い」と、MicrosoftのScott Erickson(Macintosh Business Unitのグループ製品マネージャー)は、iWork発表に先駆けて行われたインタビューのなかで語った。
Ericksonによると、次期Mac版Officeの開発は順調で、1年半から2年ごとに新バージョンを出すという同社のスケジュール通りに進んでいるという。最新のOffice 2004は昨年4月に発売されている。
このほか、MicrosoftはMac用MSN Messengerの新バージョンの準備も進んでいると述べた。今年後半にリリース予定のMSN Messenger 5は、Live Communications Serverが動作する企業サーバに接続可能で、ユーザーは会社用と個人用の両方のアカウントを利用できる。
Microsoftはまた、今年後半にOfficeの無料バージョンアップを提供する予定だが、変更点の多くはOffice 2004のExchangeサーバやOutlookとの互換性を改善するためのものだと語った。
「Office 2004投入後の半年間に、顧客はExchange関連のサポート強化の必要性を我々に伝えてきた」とMacintosh Business UnitのジェネラルマネージャーRoz Hoは声明の中で述べている。「我々は顧客の声を聞き、それに応えようとしている」(Ho)
特に、電子メールプログラムのEntourageでは現在、ダウンロード可能な追加ソフトウェアを使って、Outlookからファイルをインポートできる。また今年後半には、同プログラムからExchangeサーバのグローバルアドレスブックへ接続する機能が向上し、ユーザーはExchangeに蓄積した大量の電子メールアドレスを簡単に管理できるようになる。
Microsoftによると、同社はAppleと協力して、Office 2004がTigerで確実に動くようにするための作業に取り組んでおり、特にTigerに内蔵されるデスクトップ検索機能のSpotlightで、Officeのファイルを検索したり、リスト化もできるようにする。Appleは声明の中で、Microsoftのこうした動きを高く評価している。
「Microsoftは、Macユーザー向けの製品を機能強化することで、Macプラットフォームへの献身を示し続けている」と、AppleのRon Okamoto(Worldwide Developer Relations担当バイスプレジデント)は語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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