アップル、Mac OS X「Tiger」のリークで開発者3人を提訴

 Apple Computerは今週、リリース前のMac OS Xをインターネットで公開したとして、開発者3人を相手取った訴訟を起こした。

 ソフトウェアの公開差し止めと不特定額の賠償金を求めたこの訴訟は、米国時間20日にカリフォルニア州サンノゼの連邦裁判所に提出された。このなかでアップルは、この3人の男性が、Mac OS X「Tiger」の開発者向けテストバージョンを、ファイル交換ネットワークBitTorrentで利用されるサイト上で公開したと主張している。

 Appleは裁判所に提出した文書のなかで、「Appleの今後の業績や財務状況は、われわれが競合プラットフォームより優れているとされるデザインや機能面の良さを維持しながら、引き続きMac OSを強化していけるかという点と、関連アプリケーションを開発していけるかという点にかかっている。それゆえ、Appleは、Mac OSや各種アプリケーションの開発に膨大な金額の投資を行っている」と述べている。

 あるBitTorrentサイトのトラッカーからは、Tigerのあるバージョンのコピーが2500件以上ダウンロードされたことが分かるとAppleは述べる。同社によると、このコピーは10月下旬から今月まで公開されていたという。

 Appleは、今回の訴訟を起こす1週間前にも、リリース前の音楽関連製品「Asteroid(コード名)」の情報をリークしたとする姓名不詳の個人を相手取り、訴訟を起こしている。この件についてAppleは先週、流出元を明らかにすべく、3カ所のMacファンサイトに対して召喚状を発行する許可を得ている。

 Appleは、6月に開催したWorldwide Developer ConferenceでTigerを発表したが、同OSの公開用テストバージョンはリリースされていない。ただし同OSは、開発者向けには、機密扱いを条件に複数バージョンが提供されていた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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