松下子会社、携帯電話用300万画素カメラモジュールを発表

永井美智子(CNET Japan編集部)2004年12月09日 18時14分

 携帯電話や自動車用のカメラモジュールなどを開発・販売するパナソニックSCデバイスソリューションズは12月9日、携帯電話用の300万画素カメラモジュールを開発したと発表した。2005年3月より量産を開始する。

 今回発表したモジュールは、オートフォーカス機能や動画手ぶれ補正機能を備える。厚みは8.63mmで、「300万画素のオートフォーカス搭載カメラとしては業界最薄」(同社)という。

300万画素カメラモジュール「GP-KM3500V」。厚みは8.63mm(下)で、「業界最薄」(同社)という

 動画手ぶれ補正機能はデジタルカメラ等で培ったデジタル信号処理技術を応用したもので、毎秒30フレームのフルレートVGA動画像をリアルタイムで補正する。同社によると、現在静止画の手ぶれ補正機能についても開発を進めているという。

 松下電器産業は携帯電話用に低消費電力のイメージセンサ「νMaicovicon」を開発しているが、今回同モジュール用に画素サイズが2.2µm四方のタイプを追加した。νMaicoviconはCMOSセンサとしての低消費電力と、CCD並みの感度を兼ね備えたイメージセンサといい、すでに松下電器製の携帯電話端末に採用されているという。

 カメラモジュールの大きさは幅17.95mm、奥行き13.0mm、厚み8.63mm。最短撮影距離は8cm。サンプル出荷価格は1万円から1万5000円程度という。「早ければ2005年6月ごろから携帯電話端末に搭載されるのではないか」(同社)としている。

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