Lycos Europeによるスパマー対策の試みが終了した。何千台ものPCから送りつけたリクエストで、スパマーの運営するウェブサイトを攻撃するというこの試みは、大きな論争を巻き起こしていた。
この試みに対する批判は1週間続いたが、同社は米国時間の3日に、スパマーらにDDoS(分散サービス拒否)攻撃と同様の方法で攻撃を仕掛ける計画を断念したと発表した。その中で、同社はマスコミやインタネット監視会社のNetcraftを非難した。
Lycos Europeは「『Make love not spam』運動に対する反響の大きさに驚いた」と述べ、さらに次のように続けた。「我々はこの運動を通じて、スパムに対する議論を活性化し、スパムによって引き起こされる深刻な経済的・社会的問題への認識を促そうと考えた。そしてついにその目的が達成されたので、運動を中止することにした。」
Lycos Europeがスパマーに対しDoS攻撃を行ない、中国の2つのウェブサイトをアクセス不能にしたとの報道について、同社はこれらの事実を強く否定した。
Lycos Europeは「Make love not spam」スクリーンセーバーの配布を開始してから1週間後に、運動の中止を決定した。同ツールは3日にオンラインから姿を消していたが、その際同社は近日中に再び公開すると述べていた。このスクリーンセーバーは、コンピュータのアイドル時の処理能力を利用して、スパムサイトの応答時間を遅延させる仕組みになっている。
Lycos UKの広報担当は6日に「状況は変わった」と語った。同氏によると、Lycos UKは、Make love not spamスクリーンセーバーを再検証した上で、同ツールを復活させないとの決断を下したという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス