日本発ビジネスモデルの可能性
西川:今後の動きは。例えば、海外展開についてはいかがでしょう。
熊谷:ソフトバンクの孫社長は、米国からタイムマシン経営を日本へ持ってきましたよね。僕はいま、アジアからのタイムマシン経営がありなんじゃないかと考えます。なぜなら、中国のネット人口は日本と拮抗している状態ですが、日本はフォロワーまで含めた人口なのに対し、中国はイノベーターだけなんですよ。中国では多種多様なサービスが出てきているし、元気もいい。
堀江:そうですね。ライブドアは、中国、アジア、ヨーロッパ、アメリカに拠点があります。中国人は頭の回転が速いし、アグレッシブで物怖じしない点が非常に評価できます。
もうひとつ、日本発のビジネスモデルを、米国を含めた海外に持って行くというのもありじゃないでしょうか。なぜなら、ブロードバンドの先進国は間違いなく、日本と韓国ですから。例えば、Yahooの「アバター」は韓国で始まったものですよね。それから日本、米国へ来ています。ソーシャルネットワーキングサービスだって、今後は期待できるんじゃないかな。
藤田:広告に関しての世界規模展開は考えていますが、広告表現や広告費の値頃感など、実はドメスティックなノウハウが多いんですよね。広告やeコマースは単純にローカライズすればいいという問題ではないので、現在模索中といったところです。
西川:では最後に。「5年後の我が社の時価総額」は? ぜひ予言してください。
藤田:4年後に1000億円の売り上げが現在の目標です。時価総額で1兆円を目指します。
堀江:世界一になっていればいいですね。目指せ、Microsoftですよ。
熊谷:サイバーエージェントさんと似ていますが、2009年には1000億の売り上げをグループで達成、僕が80歳になったあたりには売上高10兆円をイメージしています。時価総額は、2000年には1兆3000億くらいをつけています。今は1200億くらいですが、5年後にはまた、1兆円に戻したいですね。
あ、80歳になるまで社長を続けるつもりではないですよ。来るべき時期には後進へとどんどん道を譲って、がんばってもらえばいいと。皆が道具としてうちの会社を使ってくれたら、うれしいです。
西川:将来が楽しみな3社のニューリーダーですね。今日はどうもありがとうございました。
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