メタルワン(水谷正史社長)は11月17日、ウィングアーク テクノロジーズ(内野弘幸社長)、インフォテリア(平野 洋一郎社長)、サイボウズ(高須賀 宣社長)の3社と共同で、中堅・中小企業向け「経営ダッシュボード・システム」を研究開発すると発表した。
メタルワン、ウィングアーク テクノロジーズ、インフォテリアの3社は、メタルワンの親会社である三菱商事が主宰する、純国産ITソリューションの普及活動を目的としたコンソーシアム「MIJ(Made In Japan)クラブ」のメンバー。
今回、新たにサイボウズもメンバーに加わり、国内の中堅・中小企業の経営管理者層が、自社の経営管理指標をモニタリングするための新しい「経営ダッシュボード・システム」の製品化に共同で取り組むことにした。これによって、経営者がリアルタイムに自社経営状況を把握し、経営の意思決定のスピード化を図れるようになる。
具体的には、ウィングアーク テクノロジーズの多次元高速集計レポーティングシステム「Dr.Sum」、インフォテリアのビジネスインテグレーションプラットフォーム「ASTERIA」、サイボウズのポータル型グループウェアシステム「ガルーン」のそれぞれの中核技術を基盤に、メタルワンの企業経営ノウハウを反映させることで、よりコンパクトで利便性の高いソリューションの創造を目指す。
中堅・中小企業の基幹システムにおいても、財務会計を中心にERPパッケージソフトウェアの導入が進み、各種経営管理データのリアルタイム処理や一元管理が可能になる一方で、蓄積されたデータをスピード経営につなげる新たなITツールへの要求が高まっている。また、大手企業では、グループ企業全体の連結経営強化に向けて、子会社群との経営管理データの共有化を実現するためのITソリューションの導入が大きな課題となっている。
4社は今後、こうしたIT市場の要請に対応するため、05年早々の製品提供実現を目指し、「経営ダッシュボード・システム」の研究開発を推進していく。
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