マーケティング担当者たちが新しい広告媒体としてゲームを利用し始めている--Yankee Groupが米国時間18日に発表した調査結果からこのようなことが明らかになった。
Yankee Groupによると、米国の広告主がビデオゲーム向け広告に支出した費用の総額は(ゲーム組込型広告とアドゲームあわせて)2003年には7900万ドルだったが、2008年にはゲーム関連サイトに表示される広告を除いても約2億6000万ドルに達する見通しであるという。
米国では昨年、13才以上のゲーマー1億800万人が合計74億ドルをゲームにつぎ込んだとYankeeはいう。同社では、2008年までには市場が1億2600万人にまで拡大し、消費額も83億ドルに達するとの予測を示している。企業各社は、この魅力的な市場セグメントの獲得を目指している。
Yankeeのメディア/エンターテイメント担当アナリストMichael Goodmanは声明のなかで、「驚いたことに、市場規模が大きいにも関わらず、ビデオゲームは広告基盤としてほとんど無視されてきた。しかし、状況は変わりつつある。広告主は、ビデオゲームが自社の宣伝に有効なプラットフォームであると認識し始めた」と述べている。
Yankeeでは、ゲーム組込型広告に対する支出額は2003年には約1000万ドルだったが、2008年には9200万ドルまで増加するとしている。
この成長に対応すべく、ゲーム作品中の広告を扱うMassiveは18日、広告主がゲーマーをターゲットとしたリアルタイム広告を出すのを支援するサービスを発表した。これは、広告主の依頼に応じてビデオゲームに広告を表示し、広告表示回数などを広告主に報告するサービスだ。同社では、RealNetworksが最初の広告主になったことを明らかにしている。
Yankeeはさらに、広告として機能する「アドゲーム」に資金を投資する広告主が増えるだろうとの予測も示した。たとえば、RadioShackはAtomShockwaveと協力し、ZipZapsのラジコンカーをベースにしたゲームを開発している。
これらのゲームのなかには制作と流通に最大で50万ドルものコストがかかるものもあるが、こうしたコストは「印刷物、ラジオ、テレビの広告に比べれば、わずかな額だ」とYankeeは述べる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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