NECは、Bluetooth対応携帯電話に位置情報を提供するための無線情報標識インフォサインを開発した。同社が10月18日に明らかにしたもの。GPS衛星の電波が届かない場所でも、端末に位置情報やウェブサイトのURL、店舗の案内情報などを提供できる。
地下街などでは、携帯電話向けの情報提供手段として無線ICタグや2次元コードなどを使う方式が提案されている。しかし、「これらの方式は、情報取得のために利用者が一旦立ち止まらなければならず、円滑な歩行者ナビゲーションには向かない」(同社)。
インフォサインは標識を中心に数mから数十mの範囲を通信範囲とし、歩く速度に合わせた広さをカバーできるので、歩行者を立ち止まらせることなくスムーズに情報を提供できるという。さらに、GPS衛星の電波の届かないビルの谷間や地下街などでも、位置情報を含む情報の提供が可能となる。
歩行者に送信するインフォサイン内部の情報は、Bluetoothで更新する。そのため、同標識をBluetooth対応携帯電話などでサーバに接続すれば、地点別に一元管理されているコンテンツをダウンロードできる。また、太陽電池を取り付け防水ケースに収納すると、大掛かりな設置工事を行う必要がなくなり、電源線/通信線の敷設も不要なので、設置/保守が容易に行える。
なお、同社は、10月18〜24日に愛知芸術文化センター(愛知県名古屋市)で開催される第11回ITS世界会議 愛知・名古屋2004のテクニカルセッションで同標識を発表するほか、会場で展示も行う。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス