日立ソフトウェアエンジニアリング(小川健夫社長)は、マイクロソフト(マイケル・ローディング社長)の「.NET」システム構築の増加に対応するため、マイクロソフトの支援を受けて「.NET道場」を開設する。
両社は、2000年に共同で設立した「X-Business Solution Center」を中核とし、Windowsおよびマイクロソフトの各種サーバー製品群を活用したシステムインテグレーションを行っている。01年にマイクロソフトが「.NETアーキテクチャー」を発表してからは、「.NET」でのエンタープライズシステム構築案件が増加しているという。
このため、「.NET」案件に対応するエンジニアやアーキテクトを早期に育成し、今後の「.NET」案件に迅速に対応するため、「X-Business Solution Center」内に、新たに「.NET道場」を開設することにした。マイクロソフトの支援のもとに共同で教育カリキュラムを策定し、今後2年間で合計2000人の「.NET」エンジニア育成を目指すとともに、マイクロソフトと協力し、育成したエンジニアによる「.NET」ビジネスの推進、および「.NET」の普及を図る。
「.NET道場」での教育カリキュラムは、日立ソフト社内で推進している人材育成プランである「HEART」プログラムの一環として展開する。また、エンジニアの育成にあたっては、マイクロソフトのコンサルティングサービスを活用し、独自に9つの社内講座を開講することで、高度なスキルをもつ実践的なコアエンジニアを育成していく計画。エンジニアは、両社が定義した4つのレベルに分けて育成を行い、各レベル到達者は、マイクロソフトのコンサルタントによりスキルの確認を受ける予定。
マイクロソフトでは、今回の「.NET道場」設立にあたり、同社のコンサルティングサービスである「PSC(Partner Strategy Consulting)」の一環として、「.NET技術者育成プロジェクト」の提案から、具体的な実施計画や育成フォロ ーなどに関する全般的なコンサルティングの提供を行った。今後、「PSC」の次の目標として、「.NET」開発プロセスを両社で標準化し、より生産性の高い「.NET」開発設計手法および「.NET」開発ツール群を整備していく。
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