利益の追求
現状、ブラウザシェルビジネスは大きな利益を生み出していない。ブラウザシェルを開発するMy Soft Technologyも寄付に頼る形で運営されており、額は少ないものの、これがユーザーから支払われれる金額の大半を占めるという。同社では、ほかのブラウザアプリケーションも提供している。
Stilesoftでは29ドル95セントでプレミアムバージョンを提供するほか、無償バージョンでは有料広告をいくつか運用している。また同社は、Amazonをはじめとする企業各社の社内で利用されるブラウザでは、他社とのブランド提携も行っている。
Microsoftは、IEベースのブラウザが人気を博したことやサードパーティーからIE拡張機能が提供されたことが同社に利益をもたらしたと述べる一方で、近頃のFirefox人気で開発者がIEから離れていく可能性については心配していないと付け加えた。
同社ではむしろ、Apple ComputerのMacintoshオペレーティングシステムがWindowsと共存しているように、Firefoxはブラウザの2番目の選択肢として成功するだろうと予測している。
MicrosoftのWindowsセキュリティ製品管理担当ディレクターGary Schareは、「IE向けのツールをつくる開発者が減少するとは考えていない。しかし、両方のブラウザ向けに作られたアプリケーションは出てくるだろう。これは、WindowsとMacintoshの両方に対応するアプリケーションがあるのと同じだ。2番目、3番目のプラットフォームにビジネスチャンスがあるか否かを判断するのは開発者だ。 Microsoftも含め、多数の企業がWindowsとMacの両方に対応した製品の開発を行っている」と語った。
IEに対する不満からビジネスを立ち上げたStilesだが、オープンソースグループの台頭によるブラウザ戦争の再燃は意外だったという。
「正直なところ、Firefoxには非常に感動した。ここ4〜5年、Firefoxは軽視されてきた。でも、今は素晴らしい製品になっている」(Stiles)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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