エレコム(葉田順治社長)とソースネクスト(松田憲幸社長)は10月4日、フラッシュメモリ分野で業務提携すると発表した。エレコムは、ビジネスソフトをバンドルしたUSBフラッシュメモリを10月29日から発売し、新たにフラッシュメモリ市場に参入する。
提携第一弾として発売する製品は、「ソフト付!USB2.0&1.1フラッシュメモリ」シリーズ。ソースネクストが販売しているウイルス対策ソフト「ウイルスセキュリティ2005」をバンドルしたモデル、統合オフィスソフト「スタースイート7」とのバンドルモデル、PDF作成ソフト「いきなりPDF Professional」とのバンドルモデルの3種類を揃えた。「ウイルスセキュリティ2005」と「いきなりPDF Professional」では、64MB(3780円)、128MB(5040円)、256MB(6825円)、512MB(1万1550円)、「スタースイート7」では256MB(6825円)と512MB(1万1550円)を用意した。
エレコムの葉田社長は、「パソコンはピークが過ぎ、コモディティ化が進んでいる」と述べたうえで、「フラッシュメモリ事業を手がけるにあたり、単に参入するのでは面白くない」と強調。「ソフトとハードの融合で新しい可能性を見いだす」と、需要を底上げしていく重要性を指摘した。
ソースネクストの松田社長は、「USBフラッシュメモリにソフトをバンドルすることは、ソフトのインストールに関してCD-ROM版などの光ディスクやダウンロード以外に新しいインストール方法が加わることになる。ノートパソコンでは、CD-ROMドライブがない機種もあり、こうしたパソコンでもインストールが可能になる」と述べるとともに、「周辺機器コーナーにもソフトが並ぶことになる」と、ビジネスソフトの新規ユーザーを開拓できることを強調した。
初年度の売上高は5億円を見込んでいる。同製品の販売は現段階でパソコン専門店や家電量販店などのパソコン周辺機器コーナーが主流だが、ソフトコーナーでも販売するなど、「売り場を増やしていきたい」(エレコム・葉田社長)考え。
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