ナナオ、OCB方式を採用した広視野角の液晶テレビなど2機種を発表

永井美智子(CNET Japan編集部)2004年09月30日 17時34分

 PC用ディスプレイのEIZOシリーズを手がけるナナオは9月30日、デジタル放送対応の液晶テレビFORIS.TVシリーズ2機種を発表した。いずれも10月29日より、同社のオンライン販売サイト「EIZO ダイレクト」を中心に販売する。

 今回発表したのは、広視野角のOCB方式液晶パネルを採用した23V型の「VT23XD1」と、見る角度による色調の変化が少ないIPS方式液晶パネルを搭載した32V型の「VT32XD1」の2機種。

OCB方式液晶パネルを採用したFORIS.TV「VT23XD1」

 ナナオは今年3月に23V型DVDプレーヤー内蔵液晶テレビ「SC23XA1」で液晶テレビ市場に参入した。ナナオ カスタマーリレーション推進部 部長の山口省一氏によると、「(アナログチューナーのみの搭載だったため)デジタル放送への対応や、大型化に対する問い合わせが多かった」という。今回の新製品はこれらの声に応えたものだ。

 VT23XD1ではOCB方式液晶パネルを採用し、「世界最速」(同社)となる5.5ミリ秒の応答速度を実現した。SC23XA1の応答速度が16ミリ秒であったことと比べても相当な高速化が図られたことになる。OCB方式を液晶テレビで採用したのは「業界初」(同社)といい、パネルは国内メーカーから調達しているとのことだ。

 VT32XD1は独自開発の「ナチュラルオーバードライブ回路」を搭載し、応答速度を12ミリ秒にまで高めた。いずれのモデルも地上/BS/110度CSデジタルに対応するほか、各種メモリカードに対応するメディアカードスロットを搭載する。

 価格はVT32XD1が44万5200円、VT23XD1が33万6000円。量販店での販売は行わない予定という。ナナオでは10月1日に同社製品を展示する「EIZO Galleria Tokyo(EIZOガレリア東京)」を丸の内にオープンする予定で、ここに新製品を体験できる場を設けるとしている。

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