新たに実施された調査によると、仕事用の電子メールに添付されるジャンクファイルの数が、過去6カ月間で前年よりも減少したという。
電子メールセキュリティベンダーのMessageLabsが実施したこの調査によると、ポルノ、マンガ、ジョーク、グリーティングカードなど、人を不快にさせるファイルあるいは仕事と無関係のファイルが添付されていたのは、3月から8月にかけて送信された電子メール4756通のうち1通(4756分の1)だけだったが、昨年同期はこの割合が1357分の1だったという。
同社は、この減少の要因については特定できないとしながらも、社内ポリシーの厳格化が役立っているのではないかと推測している。
MessageLabsはまた、スパムやウイルスが8月になって減少したことも指摘している。スパムは、7月にスキャンをかけたメッセージの94.5%で見つかったが、8月にはそれが84.2%に低下した。ウイルスも、7月には7.3%の電子メールが感染していたが、8月はこれが約6.9%に低下した。
MessageLabsのCTO(最高技術責任者)、Mark Sunnerは声明の中で、「昨年8月のSoBig.Fウイルスなどの例外を除き、夏季はウイルスやスパムの流通が少ないことが多い。ウイルスは周期的に活動する傾向にあり、安定期とさまざまな重要度のウイルスが出現する時期が交互にやってくる」と述べた。
「スパムの減少には、スパムなどさまざまなオンライン犯罪容疑で150人以上の逮捕者が出た米国政府による掃討作戦、Operation Web Snareも関係しているかもしれない」(Sunner)
電子メールを一方的に送りつけてくる行為は、企業や家庭のインターネットユーザーにとって重大な問題となっている。調査会社のIDCによると、2004年には、北米で毎日送信される310億通の電子メールの38%をスパムが占めたという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス