日立ソフトウェアエンジニアリング(小川健夫社長)は、アドビシステムズ(石井 幹社長)の企業向けサーバー製品「Adobe Document Server」を利用し、クライアントのOfficeファイルを簡単な操作でAdobe PDFに変換できるツール「Renopulse/Extension Client」を、8月17日から提供開始した。
「Renopulse/Extension Client」は、サーバー側の「Renopulse/Server Library」と連携して「Adobe Document Server」がもつPDF作成機能をクライアント側から呼び出し、OfficeファイルをAdobe PDFに変換できるようにした製品。「Renopulse/Extension Client」のライセンスは、クライアント数に依存しないため、全社レベルでのAdobe PDFの活用を推進できる。
操作は、エクスプローラ上で対象ファイルを選択し、マウスの右クリックで表示されるメニューからAdobe PDFへ変換する。変換できるファイル形式は、Word、Excel、PowerPointとPostScriptの4種類。
PDFの変換時には、印刷や編集の禁止、ファイルを開くためのパスワードの指定など、ファイルについて一定の制限をかけ、さらに透かしやヘッダ・フッタを挿入することも可能。情報漏洩防止の観点から、企業間のほか、企業内においても不可欠となった電子文書の安全なやり取りを簡単に実現する。
なお、新製品は、同日販売開始する「Renopulse/Server Library」に同梱し提供する。さらに、「Adobe Document Server」を利用して業務システムを開発する場合には、同社が提供する「Renopulse/Designer」を利用してGUI操作で効率的に開発することもできる。
同社では、直接販売および販社を通じた間接販売によって「Renopulse/Extension Client」を広くユーザーに提供していく考え。発売開始後1年間で500セットの販売を目指す。
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