古河電工は、厚木伊勢原ケーブルネットワークの光ファイバ網を、光波長多重(WDM)光部品を内蔵したWDM光ノード(光電変換)伝送装置を用いた伝送路にアップグレードした。古河電工が8月9日に明らかにしたもの。同社が開発したWDM光ノード伝送装置を用いることで既存施設の流用が可能となり、従来方式によるアップグレードに比べ低コスト(10%〜50%減)、短期間(2分の1以下)で作業を終えたという。
古河電工によると、「高速大容量データ通信伝送路へのアップグレードを必要としているケーブルテレビ(CATV)事業者が、全国に多数存在している」という。ただし、光ファイバケーブルを新たに敷設すると、数千万円規模の費用がかかる。同社が開発したWDM光ノード伝送装置を用いると、既設の光ファイバの使用効率を上げられるので、光ファイバケーブルの増設が不要になる。
厚木伊勢原ケーブルネットワークは、ネットワークのWDM化により、光ファイバの使用効率を最大8倍に高められる。その結果、光ファイバを新規増設することなく、ユーザー1人当たりの伝送速度を2倍以上に高速化できるほか、加入者数増への対応も可能となる。
古河電工は、同装置の売り上げ台数を年間500台と見込む。
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