リアルコム(谷本 肇代表取締役)は、企業内に蓄積されている情報を整理・整頓するサービス「情報資産棚卸ソリューション」を7月27日から提供開始した。価格は500万円から(プロジェクト期間:約3か月から)。
現在、ホワイトカラーの業務にはITツールが不可欠となっているが、その一方で、「情報量が膨大で、何がどこにあるのか分からない」、「さまざまなITツールが乱立しており、使い方の切り分けがされていない」、「信頼して使える情報がすぐに手に入らない」、「作成した膨大な情報がうまく活用されていない」、「情報を探したり、情報を作ったりする業務に多大な時間をとられる」といった問題が発生しており、結果としてホワイトカラーの生産性を低下させている。
同社は今回、こうした実状に対応し、社内に存在する膨大な情報資産を棚卸することで、ホワイトカラーの生産性を向上する方法論を開発し、「情報資産棚卸ソリューション」として提供することにした。
同ソリューションは、すでに製造分野で導入されている「トヨタ生産方式」をホワイトカラーの業務に取り入れ、企業が抱える情報資産の5S(整理・整頓・清潔・清掃・躾)を実現することで、生産性の向上を図るもの。
具体的には、(1)情報ストック・フローの可視化を行うことで、課題を明確化し問題意識を醸成する「見える」、(2)不要な情報、無駄な情報を削除する「捨てる」、(3)ITツール、「場」、カテゴリ体系の3つの視点で情報を切り分け、分類する「分ける」、(4)業務に活用されやすい形に情報を加工して提供することで、真の活用を実現する「使わせる」、(5)情報作成業務を「廃止」、「簡素化・代替」、「効率化」の3つの視点で見直す「見直す」、(6)各手順を継続実施するルールを決め、PDCAサイクルを回す体制を構築する「決める」─―の6つのステップで構成されている。
同社では、大企業を中心に7月からマーケティング展開を行い、04年度中に20社以上の顧客獲得を目指す。
なお、同ソリューションを紹介するセミナーを8月3日に開催する予定。
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