トレンドマイクロ(スティーブ・チャン社長)は、ホワイトボックス、中古パソコンに、同社のセキュリティソフトをOEMバンドルする事業に本格参入する。
同社の個人向けブロードバンド対応総合セキュリティソフト「ウイルスバスター2004 インターネット セキュリティ」を、今回の事業向けに限定期間内は無料で使用できる「ウイルスバスター2004 30日評価版/90日版」として商品化し、OEMパートナーのオリジナルパソコンや中古パソコンにプリインストールやバンドルし、コンシューマ市場へ提供を開始する。
この事業におけるウイルスバスター搭載パソコンの出荷目標は、今後1年間で75万台と見込んでいる。
「ウイルスバスター2004 30日評価版/90日版」は、それぞれ30日または90日の間、「ウイルスバスター2004」の各種パターンファイルのアップデートを含む全機能を無料で利用できる製品。
現在、ホワイトボックス、中古パソコン企業25社にOEM供給が決定しており、5月中旬から搭載パソコンが順次市場に登場している。OEM供給を行う企業は、Be-Stock.com、FIC販売、KOUZIRO、GMS総合研究所、MCJ、アロシステム、インバースネット、オーエー・システム・プラザ、ギガスケーズデンキ、クレバリー、ケイテク・ファイブ、コジマ、サードウェーブ、サイコム、上新電機、ストーム・システムテクノロジー、ソフマップ、ソルダム、九十九電機、パシフィックネット、パルテック、バスアンドタグテクノオフィス、日立ケーイーシステムズ、ヤマダ電機(FRONTIER)、ユニットコム。
また、各企業に対し、トレンドマイクロOEMパートナーとして認定ロゴを発行し、各社のホームページ・製品カタログなどで掲載していく予定。
パソコン購入時にプリインストールされているウイルス対策ソフトは、無料で使用できる期限が過ぎて、パターンファイルのアップデートが不可能となった状態でも、ユーザーがそれとは気がつかず、結果セキュリティを施さない状態でインターネットを使用し続けてしまう恐れがある。そのため同社では、これまでOEM事業に参入していなかった。
しかし、「WORM_MSBLAST」や「WORM_SASSER」に代表される、パソコンに接続するだけで感染するウイルスが出現するなど、感染被害拡大の可能性が高まってきたことを受けて、安全で快適なインターネット環境を提供する目的で、OEM事業への本格的な参入を決めた。
なお、「ウイルスバスター2004 30日評価版/90日版」では、同社独自の機能として、最近増加しているOSのセキュリティホールを悪用する「ネットワークウイルス」の遮断を可能にし、事前にパソコンを感染から守ることができる。万一ウイルスに感染した場合は、従来手間のかかる作業だった感染プログラムの修復を自動的に処理し、手軽な事後対策を実現した。
使用期限以降は製品版を購入が必要。価格はシングルユーザー版で8925円、2ユーザーパックで1万3440円。
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