NECは7月12日、電力線を利用してデータ通信を行う電力線通信(PLC)において、漏えい電界を低減させる技術に関する実証実験を同月開始すると発表した。PLC関連の実証実験としては「最高レベル」(同社)の200Mbpsという高速PLCモデムを使用し、漏えい電波を減らす技術を検証していく。
PLCは、既存の電力線を活用してデータのやりとりを実現する通信方式。電気のコンセントに情報プラグを差し込むだけで通信が行えるので、「集合住宅、家庭内、事務所ビル内などで経済的なブロードバンド活用が実現する」(同社)という。「政府が推進するe-Japan戦略IIのテーマとして、PLCに関する規制緩和が検討されており、電力各社や通信機器メーカー、電機メーカーが実用化に向けた技術開発や実証実験を進めている」(同社)
同社は、2004年6月18日に近畿総合通信局から実験用設備の使用許可を得ており、2005年3月末まで実験を行う予定という。
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