Yahooは米国時間27日に、ブラウザー用ツールバーのアップグレード版をリリースすると見られている。このアップグレード版では、ユーザーのPC上にあるスパイウェアやそのほかの悪質なファイルを検出/削除する機能が追加される。
現在Yahooは、スパイウェア対策会社PestPatrolから提供されたこの技術を試験中だ。同社広報担当Stephanie Iwamasaによると、新しいツールバーは「beta.toolbar.yahoo.com」のページから、限られた数のユーザーに配布されるという。ユーザーはこのツールバーを使って、PC上にあるファイルに高度なスキャンにかけ、ウイルスやスパイウェア--つまり、ユーザーの行動を監視する目的で、本人が気付かないうちにインストールされたアプリケーションを検出することができる。
増加の一途をたどるスパイウェアの攻撃に戦いを挑んでいるのはYahooだけではない。米国の州政府や連邦政府でも、アドウェアやスパイウェアの規制、さらには禁止についての関心が高まっている。ユタ州ではすでにこうした法律が制定されているほか、連邦議会下院や連邦取引委員会(FTC)でも、ここ数週間の間に公聴会が開かれている。
EarthLinkは先頃、契約者向けにスパイウェア対策技術を提供し始めた。またGoogleは先週、インターネットユーザーのパソコンにインストールされるプログラムを開発する際に、ソフトウェアメーカーが従うべきガイドラインをリリースしている。このガイドラインには、ソフトウェアにはどんな機能が含まれているかを明示すること、またその機能をユーザーが無効にできるようにすること、さらに個人情報を漏えいするなどの卑劣な行為を行ってはならないこと、などが記されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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