日本SGI(和泉法夫社長)と米アイピーロックス(坂本明男プレジデント兼CEO)は5月19日、情報セキュリティ市場の拡大に向け、アプライアンス・ソリューションの共同開発などで業務提携したことを発表した。
この提携により日本SGIは、アイピーロックスのデータべース監視ツール「IPLocks」を採用した、情報セキュリティ向けのアプライアンス・ソリューション「Whistle-blower for DB」を共同開発し、情報セキュリティのコンサルティング事業を本格的に展開していく。
さらに両社は、新たに64ビット版Linux用の「IPLocks」を共同開発し、そのアプライアンス・ソリューションを日本SGIから他のベンダーにも供給して国内市場を開拓する。米国市場向けには、アイピーロックスが同ソリューションを提供するビジネスもあわせて展開していく予定。
今回共同開発した「Whistle-blower for DB」は、「IPLocks」をLinuxサーバーやPCサーバーなどに組み込んだアプライアンス・ソリューション。企業内部におけるデータベースへのアクセスを常時監視し続け、通常と異なる不審なデータベースアクセスなどを記録し、警告を発する。また、状況に応じた詳細なポリシー定義を行うことによって、利用実態に即した監視を行うことができ、内部からの機密情報漏洩を高い確率で防止することができる。
日本SGIでは、「Whistle-blower for DB」と、関連するセキュリティソリューションを組み合わせることで、個人情報の内部漏洩に関するセキュリティだけでなく、製品の膨大な開発データや設計図・デザインデータなどコンテンツ情報を含めた企業の根幹となる重要な情報全体の知的財産の漏洩防止にも適用していく考え。
また、ネットワーク監視、アンチウイルス、ファイアウォールなどの各種セキュリティ機能を総合的に提供するために、今後、関連ベンダーとパートナーシップを締結し、各種ツールを「Whistle-blower for DB」に組み合わせて機能強化を図り、提供していく方針。
なお、日本SGIは、情報セキュリティのコンサルティング事業の本格展開に向け、5月31日に同社SGIホールで「セキュリティセミナー」を開催する。
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