Dellが、SAPとの長年にわたる提携関係を拡大し、新たにプロフェッショナルサービスとテクニカルサポートを両社の顧客に提供することになった。すでに5000件の顧客と、この支援のための3つの拠点を共有している両社は、今回の提携拡大について、各々の事業をさらに拡大する機会と捉えている。
DellのCEO(最高経営責任者)Michael Dellと、SAPのCEO、Henning Kagermannは、米国時間28日にニューヨークで開催されたDellの事業戦略に関する説明会でこのニュースを発表した。Dellのプロフェッショナルサービスが拡大されることにより、SAPのソフトウェアを利用する顧客は、UnixサーバからDellのLinux OSまたはMicrosoft Windows搭載サーバへの移行を計画・実行しやすくなると両氏は語った。同サービスはまた、そのような顧客がデータベースソフトウェアを移行する場合にも対応する。さらに今回の契約には、DellサーバでSAP製ソフトを動かす顧客が問題解決のためにテクニカルサポートを必要とした場合に、Dellがその対応窓口になることも含まれている。
Dellは、LinuxまたはWindows搭載サーバへの移行を支援するサービスを提供することにより、サーバソフトウェア市場で顧客を増やし、SAPソフトを動かすサーバの市場シェアを拡大できると考えている。またSAPは、今回の契約で、新しい顧客を獲得し、ソフトウェアライセンスの販売数を伸ばす機会を得る。
Dellは、企業向けコンピュータ市場での存在感を高める取り組みのなかで、サーバソフトウェアおよび関連サービスの販売にますます力を入れてきている。同社は昨年、Oracleとの提携を発表し、この契約のもとでOracleのソフトウェアを提供している。
同社は、長い間サーバやそれに関連するストレージシステムやサービスに重点を置き、大企業顧客の獲得を狙っている。これは、同社が目標とする600億ドルの売上達成に向けた動きである。
Dellでは、SAPやOracleなどの企業と緊密な連携関係を築くことで、自社のサーバをライバル製品と差別化したいと説明している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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