Silicon Graphics Inc.(SGI)は4月15日(米国時間)、3Dグラフィックやアニメーションの制作用ソフトを開発する同社のAlias部門を売却すると発表した。
同社は声明の中で、Accel-KRRという投資会社がAliasを5750万ドルで買収することに合意したと語っている。この買収は今四半期中にも完了する見込みだ。
SGIはスーパーコンピュータや大規模サーバ、ワークステーションなどを製造している。ワークステーションとは、3Dモデリングや科学技術シミュレーションのような、高い処理能力を求める作業向けに強化されたPC。同社は、IT業界全体の不況や、ハイエンドコンピュータの分野でもコモディティ化の波が押し寄せ、前ほど利幅がとれなくなったことから、ここ数年苦しい経営状態にある。
Aliasの開発するMayaというソフトウェアは、映画やテレビゲーム、各種メディア向けの3Dグラフィック作成ツールではトップの地位にある。グラフィックソフトウェアのような市場は、テレビゲーム販売の増加や映画でのCG需要の伸びにより、ここ数年活況を呈している。
Aliasは今後Accel-KRRの下で独立企業として運営される。Accel-KRRによれば、買収後もAliasの経営陣には変更はないとしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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