日立国際電気は4月5日、八木アンテナ事業部を10月1日をめどに分社化すると発表した。新会社の商号は「八木アンテナ株式会社」となる予定。
新会社は100%子会社として設立される予定で、売上規模約150億円、従業員数は約400名となる。主な事業内容は、衛星放送・衛星通信受信用機器、テレビ・FM放送アンテナ、増幅器・分配器/テレビ受信用各種機器、ケーブルテレビ伝送機器など。
日立国際電気では、2000年10月に国際電気、日立電子、八木アンテナの3社合併を行い、経営資源の効率的な運用を目指した拠点の統合、関連会社の集約、人員の適正化などを促進してきた。地上波デジタル放送の開始により、放送局向けの放送機や中継機器系BtoB市場が伸長し、家庭用受信機器や共同受信機器など受信系のBtoC市場も急速に拡大することが見込まれている。このような背景により、同社では「YAGI」ブランドが持つ強みを最大限に活用し、意思決定のスピードアップと機動的な事業運営を行っていく必要があるとして、分社化に踏み切った。
また日立国際電気では、4月1日付けで経営戦略室を新設し、3カ年事業計画を推進するために現行の7事業部制から3事業グループ制に組織変更を行っている。具体策として、選択と集中のための組織再編、イマージング市場への対応と事業の強化、変動する事業環境への適合、新分野事業の育成の4点を柱として掲げている。
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