インテックコム、セキュリティ企業2社と提携で「10億円の売上をめざす」

藤本京子(CNET Japan編集部)2004年03月30日 17時38分
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 インテック コミュニケーションズは3月30日、RSAセキュリティおよび米Counterpane Internet Security(CIS)の2社と提携し、新たなセキュリティサービスを開始すると発表した。RSAとの提携による新サービスは、認証局サービス事業の「EINS/PKI+」、CISとの提携による新サービスは、セキュリティ管理サービス事業の「EINS/MSS+」。サービス開始時期は、PKI+が6月1日より、MMS+が4月1日よりとなっている。

 ネットワークサービスやデータセンターサービスを提供するインテック コミュニケーションズの代表取締役社長 深川孝征氏は、「個人情報の漏えいやウイルス感染など、セキュリティリスクが増大しており、通信サービス事業者としては安全なインフラを提供する義務がある。セキュリティを強化したサービス提供にあたって、この2社の技術は不可欠だ」と語る。

インテック コミュニケーションズ 代表取締役社長 深川孝征氏

 PKI+サービス認証局では、RSAの認証局構築用ソフトウェアであるRSA Keon Certificate Authorityが使用され、ウェブサーバ証明書などのグローバルに信頼される証明書の発行にはRSA Keon Root Signing Serviceが使用される。Root Signing Serviceを利用したサービスは国内初だという。認証局の構築やデジタル証明書の管理を自社で行う顧客へソフトウェアを提供するとともに、認証局業務をインテック コミュニケーションズのセンター内で預かり、同社が運用管理するアウトソーシングサービスも同時に提供するという。

 証明書発行サービスの価格は、パブリックSSL証明書が年間5万円、プライベート証明書は1枚につき年間2500円(100枚の場合、初期費用別)となっている。アウトソーシングサービスの価格は未定。

 一方、CISとの提携で提供するMMS+は、内部者からの攻撃も監視するビジネスセキュリティ監視サービス。サイトで発生するすべてのイベントを自動的に収集して相関分析を行うことでイベントを整理し、不正アクセスの兆候があるイベントをセキュリティアナリストが解析、処理したうえで顧客に報告するという。これまで同様のサービスも存在していたが、このサービスでは専門家によるリアルタイムの監視体制が整っている点や、IDS、ファイアウォールのみならず、サーバやルータの監視も行う点が特徴と同社は説明する。これにより、外部はもちろん内部からの不正アクセスも監視することができるという。MMS+のサービス料金は、月額50万円から。

 日本未進出であるCISとの提携は、共同マーケティングから営業・開発までを含む包括的な提携であり、CISにとってもアジア地域進出のきっかけを作ることができる。インテック コミュニケーションズの取締役企画部長 鈴木良之氏は、「わが社のネットワーク管理技術とCISのセキュリティ技術の融合で、日本文化に根ざした安全なオペレーションセンターを構築することが最終目標だ」としている。

 インテック コミュニケーションズでは、既存顧客をはじめ官公庁や金融機関、一般企業などを対象にサービスを提供し、2006年の両サービスによるセキュリティ関連の売上目標を10億円としている。

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