BCN(奥田喜久男社長)の市場調査部門であるBCN総研は、「デジタル関連製品20ジャンル ブランドイメージ調査」の結果報告第3弾として、「PC周辺機器」の調査結果を発表した。これによると、PC周辺機器の購入意向において、各ジャンルで「メーカーにはこだわらない」とする割合が4割半ばから6割強を占め、PC本体(デスクトップPC、ノートPCともに3割弱)の場合を大きく上回った。
その要因についてBCN総研では、「PC周辺機器は、ブランド力よりも、製品の機能性やコストパフォーマンスを重視するユーザーが多いことが主因だが、製品そのものに対する認識不足も一因としてあるようだ」と指摘している。
主要製品のブランドイメージをみると、液晶ディスプレイでは、液晶分野での実績と信頼性などを背景に「シャープ」がトップとなった。しかし、BCNランキングでの実際の販売動向と購入意向が大きく異なっていることから、PC用ディスプレイとしてではなく、TVなど他分野での液晶関連の実績やイメージがこの結果に大きく影響していると見られる。
また、マウスでは「マイクロソフト」がトップとなったものの、「メーカーにはこだわらない」とする割合が5割強を占めており、機能や性能などの「使いやすさ」を満たせば、どのメーカーでもかまわないという傾向がわかった。
マザーボードでは、CPUの分野で知名度の高い「インテル」がトップとなったが、「メーカーにはこだわらない」、「知っているメーカーがない」とする回答が合わせて6割台後半を占めた。「メーカーにはこだわらない」とする理由には、「よくわからないから」をあげる回答が多く、マザーボードを扱うメーカーの認知度の低さに加え、マザーボード自体に対する認識の低さも浮き彫りとなった。
なお、BCN総研は、今回のブランドイメージ調査報告書「Vol.3:液晶ディスプレイ、メモリ、無線LAN 、モデム、ルータ、HDD 、マザーボード、キーボード、マウス、PCカメラ、スピーカー」を4月5日に発売する。価格は一部21万円(税込)で、EXCELファイルデータ(CD-ROM)で提供する。現在、「Vol.1:ノートPC 、デスクトップPC 、PDA」と「Vol.2:インクジェットプリンタ、インクジェット複合機、デジカメ、スキャナ、DVD/ハードディスクレコーダー、メモリカード」を発売中。
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