IEの情報管理能力を強化する新型ツールが登場

Matt Hines(CNET News.com)2004年03月16日 21時42分

 Onfolioという新興企業が米国時間3月15日、同社初の製品となるウェブブラウザベースのツールを正式に発売した。現在ますます多くの人々がインターネットで調べものをしているが、同社のツールはこうした人々に向けたものだ。

 同社の社名とおなじ名前を持つこのコンテンツ・アグリゲーション(集約)用アプリケーションは、MicrosoftのInternet Explorer上に別途フレーム(ペイン)を追加する。ユーザーは同ペイン上に別途ブックマークやフォルダの一覧を作成することが可能になり、そこに保存された情報を共有したり配信したりできるようになると、同社では説明している。

 「Googleのような強力な検索技術の登場により、過去3年間にオンラインで調査を行う人の数が大幅に増加した。だが、ウェブユーザーはいまだに1995年当時と同じ(ウェブブラウザベースの)ツールを使い続けている。ユーザーはブックマークや、あるいはカット&ペーストのような手法の組み合わせて、集めた情報を管理しているが、我々はこの製品がそれよりも優れた情報管理の方法を提供すると考えている」と、Onfolio創業者のJ.J. Allaireは述べている。

 Onfolioのアプリケーションには、Standard EditionとProfessional Editionの2つのバージョンが用意されており、それぞれ29.95ドル、79.95ドルの価格で同社から直接購入できる。

 Onfolioは「検索情報管理」用ソフトウェアと同社が呼ぶ新たなニッチをつくり出そうとしている。だが、「どれだけのユーザーが、30ドルも支払って、強力なブックマーク用のシステムを手に入れようとするか」という疑問がわく。この点に関して、Allaireは、ますます多くの人間が会社からインターネットを使って調べものをしたり、その結果を元にレポートを作成するよう命じられていることから、今後自社の製品に対する需要が発生していくと説明している。

 ナレッジワーカーと呼ばれる人々の裾野は急速に広がっており、またあらゆる教育レベルの学生まで、このなかに含まれるようになっていると、Allaireは説明する。さらに、America OnlineとRoper Starch Cyberstudyが最近実施した調査では、インターネットを利用する米国人の91%が、日ごろからネット上で調べものを行っており、ユーザーにとって最も一般的なオンライン上での活動になっていると、同氏は指摘する。

 「オンラインでは誰もソフトにお金を払わないというのは迷信だ。Microsoftのような巨大な企業が、ユーザーは新しいツールの追加にお金を払うということをすでに証明している」とOnfolio社長のAdam Berreyはいう。Macromediaの幹部として働いた経歴を持つ同氏は、「この製品が提供する機能を考えれば、30ドルという価格が大きな障害になるとは思わない」と付け加えている。

 Onfolioのソフトウェアは、画像データ、文章ファイル、短いテキスト、個人的なメモ、さらにはウェブ上にあるページ全体などを保存するもので、IEではできなかった蓄積したデータに対するキーワード検索が可能になると同社では説明している。またこのソフトのProfessional Editionでは、保存されたコンテンツからレポートやウェブページを作成するパブリッシング用ツールが提供されている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。

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